ニュースリリース

2016年3月2日

優れた建材・設備を表彰「建材設備大賞」発表
大賞はブリヂストン「サイホン排水システム」

 日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)が発行する建築総合誌「日経アーキテクチュア」と家づくりの実務情報誌「日経ホームビルダー」は3月2日、「建材設備大賞」の受賞製品を発表しました。

 建材設備大賞は、都市や建築・住宅の未来を切り開く優れた建材・設備を表彰することで技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献することを目的としています。昨年度まで実施した「ECHO CITY製品大賞」を改称したものです。

 広く建材・設備メーカーから製品を公募し、今年度は30製品の応募がありました。その後、建築家の内藤廣氏を委員長とする審査委員会を開き、大賞1点、特別賞5点を選定しました。建材設備大賞の関連記事は、日経アーキテクチュア2016年3月24日号と日経ホームビルダー2016年4月号に掲載する予定です。

受賞製品

建材設備大賞 1点

  • サイホン排水システム/ブリヂストン

特別賞 5点 (社名の五十音順)

  • NL-R NAV/三協立山 三協アルミ社
  • 耐震天井廻り縁/チカミミルテック
  • カールトン/野原産業
  • 耐震リフォーム工法 アラテクト/LIXIL
  • 日射遮蔽スライディング オープンルーバー/YKK AP

対象製品

主として日本国内で開発され、2015年度は2014年1月から2015年9月までに発売された建材・設備を対象としています。

選定基準

  • 技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献する点を重視して選定しています。
  • 評価する項目は機能性、耐久性、安全性、防災性、省エネ性、意匠性、施工性、独創性など多岐にわたりますが、製品の性能面だけでなく、製品をつくるプロセス、社会やユーザーとの関わり方など製品をめぐる様々な取り組みを評価しています。

審査委員会(敬称略)

内藤 廣建築家、東京大学名誉教授=委員長
河野 晴彦日本建設業連合会建築設計委員会委員長、大成建設常務執行役員設計本部長
金子 一弘JBN環境委員会委員、金子建築工業代表取締役
畠中 克弘日経アーキテクチュア編集長
桑原 豊日経ホームビルダー編集長

各受賞製品の概要と受賞理由

建材設備大賞

サイホン排水システム/ブリヂストン
(共同開発者=野村不動産、長谷工コーポレーション)

 本工法は、キッチンからの水を1つ下の階で排水立て管に合流させることにより、水が落下するときに生まれる吸引力(サイホン力)で排水するシステムである。排水管を無勾配で設置できるうえ、搬送距離を最大14mと長く取れるのが特徴だ。小口径のポリブテン管を使用するだけで、電気などの動力は必要ない。
 この技術を応用すれば、ベランダ付近にキッチンを配置することも可能になり、間取りの自由度が広がる。今後バスやトイレへの採用拡充を目指しており、実現すれば家族構成や介護対応など生活スタイルの変化に応じた間取りの変更も可能になる。こうした将来性への期待も含め、建材設備大賞を授与することとした。

特別賞

NL-R NAV/三協立山 三協アルミ社

 本製品は、温度差や風力を利用し、自然な風を建物内に取り込む換気システムを組み込んだカーテンウオールである。換気システムに内蔵した調整弁によって風量を一定に保つ。主に春や秋など中間期に稼働させ、外部の涼しい風を効果的に取り込むことで、年平均で約15%の省エネを実現する。換気部が足元や腰部にすっきり納まるデザインも特徴の1つ。省エネだけでなく、居住空間の快適性を高めていく取り組みも評価された。

耐震天井廻り縁/チカミミルテック

 本製品は、大規模空間に設置される吊り天井のクリアランスを納める「廻り縁」である。天井の仕上げ材に固定した凹部(メス材)と、壁に固定した凸部(オス材)が重なり合う部分を増減させることで、地震時の変位に追随する。端部をすっきりと見栄えよく納めている点が特徴だ。これまで、多くの意匠設計者が天井端部の納まりに苦労していた。そうしたニーズに応え、設計・施工両面の使い勝手を良くした点が評価された。

カールトン/野原産業

 グリッド天井用の軽量天井材。天井材に、ガラス繊維とパルプを混ぜた極薄シートを用いたことで、重さを200g/m2まで軽量化した。取り付けも簡単で、一般的なグリッド天井のスチールバーの上に載せるだけ。シート外周部に磁石を取り付け、磁力でスチールバー材に密着させる。天井材の落下リスクに対応するため、軽さを徹底的に追求し、万一落下しても人に危害を与えるリスクをなくした点が評価された。

耐震リフォーム工法 アラテクト/LIXIL

 アラミド繊維で壁を補強する戸建て住宅向けの耐震改修工法。既存の内壁の上にアラミド繊維シートを固定して仕上げ材を貼るだけなので、最短3日間で施工できる。繊維シートは厚さ1mm以下と薄く、改修後の居住空間を狭めることもない。工事費は旧耐震(1981年以前)の戸建て住宅で10面を補強する場合、約100万円。施工が簡単で工期が短く、工事費を抑えた点が評価された。

日射遮蔽スライディング オープンルーバー/YKK AP

 引き戸のように開閉できる外付けのルーバー。框やルーバーの設置箇所などを工夫して、4枚分の障子を1枚幅の戸袋部分にすっきり納められる。テラス窓に設置して人が出入りできるようにした。海外で広く定着している外付けの日射遮蔽ルーバーを、日本流の納まりに配慮して製品化した点が評価された。また、防犯面や台風時の飛来物対策としても有効だとの意見もあった。

【お問い合わせ先】

本件に関する取材のお申し込みは、日経BP社コーポレート管理室・広報 電話03-6811-8556にお願いいたします。

▲このページのトップヘ

  • お問い合わせ
  • 日経BP社会社案内PDF版
  • 採用情報