日経BP社のニュースリリース

 

2008年3月31日


「食の安全・安心ブランド調査2008」
消費者が最も信頼を寄せる食ブランドは「サントリー」


 日経BP社バイオ部は3月31日、食関連の企業名や製品名など200ブランドを対象に、消費者が安全だと認識し、安心して購入(喫食)している「食の安全・安心ブランド」を評価した調査結果をまとめ、報告書「食の安全・安心ブランド調査2008」を発行しました。

 昨年2007年は、賞味期限や産地の偽装表示事件が多発し、消費者が食品企業に対して抱く信頼感が大きく損なわれました。加えて、従来からくすぶり続けている食品中の残留農薬や食品添加物の問題など、食関連業界は依然として食の安全・安心問題に揺れています。その食関連業界の安全確保の取り組みが消費者にどのように伝わっているか、そして消費者はどう評価しているかを調べたのがこの調査です。

 具体的には、事前にノミネートした日本を代表する200の食ブランドに対し、回答者に食の信頼感を構築する「原材料にこだわりがある」「トラブル時の対応が優れている」といった17のイメージ項目を評価してもらい、それを信頼感形成の心理的過程にあてはめ、各種統計的手法を用いながら総合得点化し、順位付けしました。総合1位は「サントリー」となりました(表参照)。前々回の調査では1位、前回は2位といったん落ち込んだものの、今回は技術開発力や環境への配慮や原材料のこだわりなどが評価されて、再びトップへと返り咲きました。

 総合得点の算出に用いた17項目を、因子分析した結果の5つの因子によるチャート図で比較すると、個々のブランドの特徴が浮き彫りになります(図参照)。因子分析は調査ごとに回答傾向を分析して行いますが、「サントリー」は社会、環境、弱者、トラブルなどへの配慮を示す「CSR因子」と、技術開発力とその発信力を表す「技術開発因子」という共に新しい因子の得点がほかのブランドを圧倒することで、総合1位の座を不動のものとしました。07年は、食の安全問題もさることながら、食品企業の社会的責任が厳しく問われた年でもありました。その社会からの要請に、「サントリー」は的確に応えたことが、総合1位につながったといえましょう。

 現在、日本の食の安全問題解決の1つの方法として、立場の異なる関係者が一堂に会して議論を重ね、相互に理解し合う「リスクコミュニケーション」という手法に注目が集まっています。しかし現実には、企業はサイレントマジョリティたる真の生活者の意向や、リスクコミュニケーション活動の反応や影響を計りかねている状況です。そんな中でこの調査結果は、企業のリスクコミュニケーション活動を成功に導く指標となり得るものと確信いたします。日本の食の信頼回復のためにも、役立てていただければ幸いです。


《 このリリースに関するお問い合わせ先 》
日経BP社 バイオ部 FoodScience担当
Tel:03-6811-8529  Fax:03-5421-9109
〒108-8646 東京都港区白金1-17-3


■調査概要
調査方法:インターネット調査(日経BP社調査システムWeb-Resを使用)
実施期間:2008年1月16日〜1月30日
対象者:女性ウェブユーザー
調査対象ブランド:食関連公開企業、日経POSデータ、日経流通新聞飲食業調査などのカバー企業、製品からプレ認知度調査を実施して、200ブランドを抽出
回収数:1万4403通(有効回答数1万1583通)
属性:平均年齢38.8歳、専業主婦49.0%など


■ 「食の安全・安心ブランド総合得点」上位20位
順位 前回 ブランド名 得点 前回
1 2 サントリー 72.0 71.2
2 3 キユーピー 70.6 69.8
3 1 アサヒビール 70.5 73.0
4 6 カゴメ 66.4 65.3
5 10 味の素 66.2 64.9
6 6 キッコーマン 66.1 65.3
7 9 アサヒ飲料 66.0 65.0
8 10 日清食品 65.4 64.9
9 4 伊藤園 65.3 67.0
10 12 カルピス 64.8 64.2
10 13 明治製菓 64.8 64.1
12 5 キリンビール 64.7 66.4
13 17 ハウス食品 63.9 63.8
14 24 カルビー 63.6 61.6
14 24 キリンビバレッジ 63.6 61.6
16 17 味の素ゼネラルフーヅ(AGF) 63.2 63.8
17 35 味ぽん 62.4 60.5
17 20 ミツカン酢 62.4 63.3
19 31 お〜いお茶 62.3 60.7
19 20 ハーゲンダッツ 62.3 63.3


■5因子から成るブランドイメージ 上位3位

■5因子から成るブランドイメージ 上位3位


■FoodScience(フードサイエンス)とは
 http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/
 日経BP社バイオセンターが、食の機能と安全をテーマに食関連企業の開発、研究、安全管理、企画従事者、研究所・大学などの食品研究者、食品安全行政担当者向けに情報を発信する専門ウェブサイト。食品安全基本法が制定され、"食の安全元年"といわれる03年、6月に情報発信開始。現在、無料配信メールマガジン「FoodScience/Newsメール」に2万4000人が登録。06年10月より、有料情報サイト「FoodScienceプレミアム」もスタート。


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