| ニュースリリースのトップページへ |

2008年8月29日

日経BP社 「ビジネス・パーソンの職場のストレス実態調査」
96%が職場でストレスを経験
人事評価制度や上司に対する意識がストレスの一因に

 日経BP社(社長:平田保雄、本社:東京)は、ビジネス・パーソソンを対象に、職場におけるストレス実態調査を2008年8月6日〜8月12日にかけて実施。その結果を2008年8月29日に発表した。

 調査は日経ビジネス オンラインやnikkei BPnetをはじめとする、日経BPグループが提供するネットサービスのユーザーを対象にインターネット上で実施したもので、2264名から有効回答を得た。調査の企画、実施は日経BPコンサルティングに委託した。

 これらビジネス・パーソンに、仕事をする上でストレスをどの程度感じているのかを尋ねたところ、「常に感じている」ビジネス・パーソンは16.7%。「ストレスを感じることがよくある」(33.9%)、「たまにある」(45.7%)をあわせると96.3%に達した。反対に「まったくない」との回答は3.4%にとどまり、仕事とストレスは切り離して考えられない関係にあることがわかった(図1)。

■仕事上のストレス(図1)(N=2264)

図1


 調査では、ビジネスパーソンの属している会社全体の業績や経営方針などの環境が要因となるものを「会社ストレス」、対人関係や人事評価など個人の職場環境に起因するものを「職場ストレス」とし、それぞれのカテゴリーの要因と、個人が感じているストレス強度との関係をクロス集計によって求めた。

 その結果、「会社ストレス」としては、所属している会社の経営ビジョンが確かに存在していると感じている人ほど、また経営トップの言動に共感できると感じている人ほど、強いストレスを感じる割合が低いという結果が出た。また、「職場ストレス」としては、自分からみた上司の評価が低かったり、仕事内容が自分のキャリアアップにつながっていないと感じている人ほど、強いストレスを感じる割合が高いという結果が出た。

 同時に実施した職場における「ストレス・リリース(緩和・解消策)」についても調べた。その結果、男性では1位「コーヒーを飲む」(35.9%)、2位「トイレに行く」(34.4%)、3位が「散歩をする」(29.3%)となり、女性は1位「トイレ(化粧直し)に行く」(53.5%)、2位「チョコレート、飴など甘いものを食べる」(41.0%)、3位が「コーヒーを飲む」(38.1%)となっている。

調査の主な結果

(1)ビジネス・パーソンの96%が仕事上のストレスを感じている。

「常に感じている」(16.7%)、「ストレスを感じることがよくある」(33.9%)、「たまにある」(45.7%)となっており、あわせると96.3%のビジネス・パーソンが仕事上のストレスを感じている。

(2)トップの発言に共感できる人ほど、強いストレスを感じている人が少ない。

勤務先のトップの発言に「共感できる」と回答した人のストレス強度(平均値)は「共感できない」と答えた人より低い。

(3)自分の上司を低く評価している人には、強いストレスを感じている人が多い。

自分の上司を高く評価している人よりも、低く評価している人の方がストレス強度(平均値)が高い。

(4)ストレス・リリース(緩和・解消策)の第1位は「コーヒー」(男性)、「トイレ」(女性)。

男性では、1位が「コーヒーを飲む」(35.9%)。以下「トイレに行く」「散歩をする」が続いた。女性では、1位が「トイレ(化粧直し)に行く」(53.5%)、以下「チョコレート、飴など甘いものを食べる」「コーヒーを飲む」が続いた。

全体編

 ストレスの度合いを、「会社のストレス」(勤務先の組織全体の状況や制度、文化)と「職場のストレス」(所属部署の状況や人間関係)に分けた上で、「ストレスをまったく感じない」=1、「ストレスを非常に強く感じる」=7 として、それぞれ7段階で尋ねた。

 会社ストレス、職場ストレスともに、最もストレス強度の高い「7」のレベルが約1割存在し、強度「5」〜強度「7」までを合算すると5割近くに達する。回答したビジネス・パーソンの約半数が、「会社」または「職場」、あるいは両方に対して、比較的強いストレスを抱えていることがわかった。

■会社ストレス(図2)(N=2116)

※自営業など、組織に所属せずに働く回答者を除く

図2


■職場ストレス(図3)(N=2264)

図3


会社ストレス編

 調査では、勤務先のビジョンや制度、職場環境なども併せて尋ね、前述のストレス強度との関係をみるために、クロス集計を行った。

 図4は、「勤務先の経営ビジョンの有無」とストレス強度とのクロス集計の結果。勤務先の「経営ビジョンが確かに存在している」と回答した人のストレス強度(平均値)は、「ほとんど存在していない」「まったく存在していない」と答えた人よりも低い位置にある。

■「勤務先の経営ビジョンの有無」と会社のストレス強度との関係(図4)

図4


 図5は、「勤務先のトップの発言に共感できるか」とストレス強度とのクロス集計の結果。「トップの発言に共感できる」と回答した人のストレス強度(平均値)は、「共感できない」と答えた人よりも低い。

■「勤務先のトップの発言に対する意識」と会社のストレス強度との関係(図5)

図5


 図6は、「勤務先の人事評価制度」とストレス強度とのクロス集計の結果。「人事評価制度が適切に機能している」と回答した人のストレス強度(平均値)は、「適切に機能していない」と答えた人よりも低い。

■「勤務先の人事評価制度」と会社のストレス強度との関係(図6)

図6


職場ストレス編

 より身近な職場の環境や人間関係、本人の仕事に対する意識もまたストレス強度に影響する一つの要因となっているようだ。

 図7は上司に対する評価別の「職場のストレス」強度。自分の上司を高く評価している人よりも、低く評価している人の方がストレス強度が高い。同様に、今の仕事と自分のキャリアアップの結びつきとストレスとの関係を示した図8では、キャリアアップにつながらないと自覚している人ほどストレスが高い傾向が見られた。

■「自分から見た上司の評価」と職場のストレス強度との関係(図7)

図7


■「今の仕事が自分のキャリアアップにつながっているか」と職場のストレス強度との関係(図8)

図8


ストレスリリース編

  ビジネス・パーソンがどのように、仕事中にたまったストレスを解消・緩和(以下、ストレス・リリース)しているかを調べた。「ストレスを感じている」と答えたビジネス・パーソンのうち、約8割が自分なりのストレス・リリース方法を持っていると回答した。(図9)

■ストレス・リリース方法の有無(図9)(N=2264)

図9


 実際に職場で行っている「ストレス・リリース方法」を尋ねたところ、最も回答が多かったのは、「トイレに行く(化粧直しも含む)」(43.9%)で4割強の回答者がストレス・リリースにトイレを利用していることがわかった。トイレに次いで多かったのは、「コーヒーを飲む」(37.0%)、「人に話しかける」(31.7%)。

 男女別に見ると、男性では「コーヒーを飲む」(35.9%)が「トイレに行く」(34.4%)を超えてトップ。3番目には「散歩をする」(29.3%)が入った。一方、女性は「トイレに行く」(53.5%)が圧倒的に多く、5割以上に達した。次いで「チョコレート・飴など甘いものを食べる」(41.0%)、「コーヒーを飲む」(38.1%)の順。上位3位に入ったリリース方法の数値(%)を男女で比較すると、女性のほうが全体的に高い結果となり男性と比べてストレス・リリースを色々な方法で実践しているようだ。

表


 最後に、上記のようなストレス・リリースを行う時間帯は、午後3時〜4時台が最も多く、平均すると15.31時という結果になった。いわば「おやつタイム」がストレス・リリース時間に重なっているようだ。

■ストレス・リリースを行う時間帯(図10)(N=2264)

図10

 ※詳細はこちら

【お問い合わせ】

本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ

日経BP社 日経ビジネスオンライン編集
e-mail:kzwatana@nikkeibp.co.jp(担当:渡辺)

日経BP社 日経トレンディネット編集
e-mail:komukai@nikkeibp.co.jp(担当:小向)

日経BPコンサルティング 調査部
e-mail : chousa-b@nikkeibp.co.jp