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2009年7月1日

「IT Japan Award 2009」受賞企業が決定!
三菱東京UFJ銀行が経済産業大臣賞(グランプリ)を受賞

 日経BP社(社長:平田保雄、本社:東京都港区)が発行する総合IT誌「日経コンピュータ」は、優れたIT活用事例を表彰する「IT Japan Award 2009」の受賞企業を決定しました。2009年7月1日(水)、日経BP社が開催中のイベント「IT Executive Forum IT Japan 2009」(開催場所:ホテルニューオータニ、東京都千代田区)にて表彰式を行います。

 「情報システムを構築・活用して顕著な成果を上げている企業を発掘し、成功のノウハウを広く共有する」。こうした目的で創設されたIT Japan Awardは今年で3回目。経済産業省と経営情報学会、情報システム学会、情報処理学会、情報処理推進機構(IPA)、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の後援を得て開催しました。

 2009年1月から3月末までに集まった応募案件は78件。松田晃一 情報処理推進機構(IPA)ソフトウェア・エンジニアリング・センター所長を委員長とする審査委員会において最終選考を行い、経済産業大臣賞(グランプリ)、準グランプリ6件、特別賞3件を決定しました。

【IT Japan Award 2009受賞企業一覧】

企業・団体名 受賞案件名
経済産業大臣賞(グランプリ) 三菱東京UFJ銀行 システム本格統合(Day2)プロジェクト
準グランプリ いなぎ図書館サービス 稲城市立中央図書館PFIプロジェクト
準グランプリ セイコーエプソン グローバルSCMシステム
準グランプリ チューリッヒ保険* 携帯電話向け自動車保険契約システム
準グランプリ ツムラ 仮想化によるサーバー統合
準グランプリ テクノプロジェクト 医療ネットしまね
準グランプリ 日本通運 日通RFIDトレーサビリティシステム
特別賞 東邦チタニウム アジャイル開発した基幹システム
特別賞 リコー グループ国内系ネットワーク再構築
特別賞 良品計画 マーチャンダイジング・システム再構築

* 正式名称は「チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー日本支店」

【受賞の概要】

 経済産業大臣賞(グランプリ)は三菱東京UFJ銀行が受賞しました。対象は「システム本格統合(Day2)プロジェクト」の取り組みです。旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行のシステムを統合する総仕上げのために2500億円を投じたプロジェクトは、開発工数11万人月、開発期間3年弱、ピーク時は6000人の技術者が参画しました。審査委員会では、プロジェクトの経営への貢献度が高く評価されました。「うまくいって当然」と見られるプレッシャーをはねのけ、利用者に良質で安全なサービスを提供した実績が受賞につながりました。

 準グランプリには、いなぎ図書館サービス、セイコーエプソン、チューリッヒ保険、ツムラ、テクノプロジェクト、日本通運の6案件が選ばれました。

 いなぎ図書館サービスは、ICタグを活用した蔵書棚卸しの自動化や、24時間の図書貸し出しサービスなどを実現。2008年の「図書館年鑑」で人口6万〜8万人の都市における「貸し出し冊数で全国1位」に輝きました。

 セイコーエプソンはグローバルSCM(サプライチェーン管理)システムを稼働させました。インクカートリッジなど約6000品目のプリンタ用消耗品データを、ワールドワイドで一元管理することにより、半年で70億円分の在庫を削減しました。

 チューリッヒ保険は、携帯電話向けサイトで自動車保険契約を完結できるサービスを開始しました。事故発生時などにGPS対応携帯電話から緊急通報を受け付けるービスも提供済みで、携帯電話を固定電話やパソコンに次ぐ新チャネルとして確立しました。

 ツムラは仮想化技術を使い、137台のWeb/アプリケーションサーバーを12台に統合するなど、サーバー費用を7割近く削減しました。仮想化によりハードとソフトの依存性を断ち、長く使い続けられる戦略的なインフラを構築しました。

 テクノプロジェクトは、島根県内の地域医療と遠隔医療を支援する「医療ネットしまね」を開発。島根県内の病院や診療所の間で電子カルテ情報を連携させるなどで、患者紹介や感染症検知、周産期医療支援といったサービスを提供しています。

 日本通運が導入した「日通RFIDトレーサビリティシステム」は、RFID(無線ICタグ)を顧客貨物に張り付けて、国際貨物の輸送状況を追跡するシステムです。パレットや個品の状況をリアルタイムに把握することで、サプライチェーンの基盤を整えました。

 特別賞は、日経BP社 創立40周年を記念し、コンピュータ/ネットワーク系雑誌の編集長3人がそれぞれ選びました。「日経SYSTEMS」が選んだのが東邦チタニウムです。要件を固めきれないが納期は厳守というプロジェクトをアジャイル開発手法を使って乗り切りました。ユーザー部門のキーマンをチームに引き込むといった工夫によりプロジェクトを完遂しました。

 リコーは「日経コミュニケーション」からの選出です。3年間でグループの国内系ネットワークを全面再構築しました。複数のネットワークを一本化、さらに拠点統合などでネットワーク環境をスリム化し、年間10億円規模のコスト削減を実現しました。

 「日経コンピュータ」は良品計画を選びました。独自の開発手法により、システム開発の短期化とコスト削減を図りました。マーチャンダイジング・システムを皮切りに約130のシステムを社内で開発。一方でIT投資の売上高比率を半減させました。

■審査委員会(敬称略)
<審査委員長>
松田 晃一 氏 (情報処理学会 元副会長/情報処理推進機構(IPA)ソフトウェア・エンジニアリング・センター 所長)
<審査委員>
魚田 勝臣 氏 (情報システム学会 事務局長/専修大学 名誉教授)
鍜治 克彦 氏 (経済産業省 商務情報政策局 情報政策課長)
喜連川 優 氏 (情報処理学会 副会長/東京大学生産技術研究所 教授/戦略情報融合国際研究センター長)
根来 龍之 氏 (経営情報学会 会長/早稲田大学IT戦略研究所所長)
原田 俊彦 氏 (日本情報システム・ユーザー協会 常務理事)
桔梗原 富夫 (日経コンピュータ編集部長)

【ご参考】

■日経コンピュータについて

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