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2010年7月6日

日経BP社「環境ブランド調査」
パナソニックが初の首位、
前回まで連続首位のトヨタ自動車は2位に後退

 日経BP(本社:東京、社長:平田保雄)は、7月6日、2010年の「環境ブランド調査」の結果を発表しました。今年で11回目を迎えるこの調査は、日経BP環境経営フォーラムが、毎年主要560企業ブランドを対象に、各企業の環境に関する活動が一般の消費者にどう伝わっているかについて、インターネットを利用してアンケート調査し、結果を集計・分析するものです。今回は、2010年3月24日〜4月28日にアンケート調査を実施し、全国の消費者2万1809人から有効回答を得ました。調査結果の概要をご紹介します。

 本調査の主要指標である環境ブランド指数(偏差値で表記)が最も高かったのはパナソニックで前回の2位から首位となった。環境ブランド指数は前回の91.3から94.4となった。調査を開始した2000年から前回まで10年連続で首位を守ったトヨタ自動車は初めて2位に後退した。3位には昨年同様サントリーが入った。

 今回、首位となったパナソニックは、2008年10月の社名変更とブランド統一に合わせて、それを広く認知・浸透させるための継続したプロモーション活動を展開してきた。冷蔵庫、エアコン、照明など白物家電全体で、「エコナビ」という全社統一コンセプトを使って、各商品の環境性能を強く訴求している。家電エコポイントなどの政策効果もあり、今回首位に躍り出た。

 トヨタ自動車は燃費性能に優れるエコカーの象徴とも言える「プリウス」がブレーキの不具合により日米で大規模なリコールが起こりそのイメージを落とした。環境ブランド指数も前回の100.3から92.7へと急下降し、調査開始以来初めて首位から転落し2位に留まった。そのほか自動車ではハイブリッドカー「インサイト」が話題となったホンダは4位を維持した。年末に電気自動車「リーフ」を発売する日産自動車は、環境ブランド指数を前回の82.1から85.4へと伸ばし、順位も前回の7位から6位へと上げた。また、電気自動車「アイミーブ」を発売した三菱自動車は、前回の52位から24位へと大きく順位を伸ばした。

 環境ブランド指数を前回の69.0から78.6へと大きく伸ばし注目されるのが、12位にランクインした花王。順位も前回の28位からジャンプアップした。同社は、すすぎが1回で済む小型液体洗剤「アタックNeo」を発売。節水・節電・時短につながるメリットを訴求したことが、今回の躍進に大きく寄与した。

 本調査独自の指標である「環境ブランド指数」は、企業ごとに「環境評価」「環境イメージ」「環境情報への接触度合い」などについて尋ねた結果を総合し、順位付けしたもの。その基になる指標の一つ「環境イメージ指標」に関しては、各企業に当てはまる具体的なイメージについて尋ねている。

 プラスイメージの「地球温暖化防止や省エネに努めている」では、1位のトヨタ自動車に続き、ホンダが2位、日産自動車が3位に入った。半面、相対するマイナスイメージである「地球温暖化を進めたり、エネルギーを無駄遣いしたりしている」でも、トヨタ自動車は1位など、運輸、自動車、石油が上位に並んだ。

 マイナスイメージは、業種や業態に対するイメージが、特に業界の大手に反映される傾向が高い。一方で、マイナス面を改善する努力が伝わると、対照となるプラスイメージの評価が高まり、高い総合評価を獲得する企業も多い。ハイブリッドカーや電気自動車をはじめとするエコカーで高い評価を得ている企業が、プラスイメージの上位に入っている自動車業界が、その典型的な例である。

 同様に、マイナスイメージの「効率的な資源利用や廃棄物の量・処理法などに課題がある」が1位のセブン-イレブン・ジャパン、2位の日本マクドナルドは、対照となるプラスイメージの「省資源やリサイクル、廃棄物削減に・努めている」で上位に入っているのも、マイナス面を改善してプラスイメージを高めている代表的な例と言える。

 「省資源やリサイクル、廃棄物削減に努めている」では、1位のパナソニックに続き、日本コカ・コーラがスコアを大幅に伸ばして2位(前回21位)に入った。同社の軽量ボトルで環境負荷が小さいミネラルウォーター「い・ろ・は・す」が消費者に訴求したものと思われる。このほか、キリンビバレッジ、イオンなど容器のリサイクルやレジ袋の削減などで評価された企業が上位になった。

 「有害物質の使用削減や排出抑制に努めている」と「生物多様性や動植物資源の保全、自然保護に努めている」の2項目は両方でサントリーが1位となり、水源となる森林の保全といった持続的な活動が、高く評価されているものと考えられる。

【ご参考】

日経BP環境経営フォーラム

 日経BP社が、地球環境の保全と企業経営の持続的発展を支援する目的で、2000年に設立した。現在、170社(5月末時点)の協賛企業・自治体と共同で、環境経営に関する研究や調査などの活動に取り組んでいる。
※日経BP環境経営フォーラムのホームページ http://emf.nikkeibp.co.jp/

【お問い合わせ先】

本調査に関するお問い合わせは、日経BP環境経営フォーラム事務局 電話03-6811-8803にお願いいたします。
広報に関するお問い合わせは、コーポレート管理室・広報 電話03-6811-8556にお願いいたします。

【参考資料】

■環境ブランド指数ランキング上位30社

順位 前年 企業ブランド名 スコア
(偏差値)
1 (2) パナソニック 94.4
2 (1) トヨタ自動車 92.7
3 (3) サントリー 92.5
4 (4) ホンダ 89.3
5 (6) シャープ 85.8
6 (7) 日産自動車 85.4
7 (8) キリンビール 82.9
8 (9) アサヒビール 82.0
9 (5) イオン 81.9
10 (14) 東芝 81.1
11 (22) 日立製作所 79.3
12 (28) 花王 78.6
13 (12) 三洋電機 77.0
14 (15) アサヒ飲料 76.6
15 (16) 東京電力 76.1
16 (10) サッポロビール 74.0
17 (10) 新日本石油 73.9
18 (18) 三菱電機 73.4
19 (21) キリンビバレッジ 72.8
20 (18) コスモ石油 72.3
21 (41) マツダ 72.2
22 (38) 日本コカ・コーラ 72.0
23 (18) ソニー 71.3
24 (12) パナソニック電工 71.1
(52) 三菱自動車 71.1
26 (32) キヤノン 70.6
27 (30) 日本たばこ産業 70.4
28 (42) NEC 70.0
(17) 日本マクドナルド 70.0
30 (24) ヤマト運輸 69.8

企業ブランドの形成に強く影響する四つの指標を総合した「環境ブランド指数」を主要指標とする。ベースになる四つの指標とは、回答者が当該企業の環境情報に触れた度合いである「環境情報接触度」、環境報告書や各種メディアなど環境情報の入手先を集計した「環境コミュニケーション指標」、環境面で当てはまると思われるイメージ(15項目)について集計した「環境イメージ指標」、環境活動への評価度合いを集計した「環境評価指標」スコアは偏差値(平均50)で表記し、全体のなかでの位置が分かるようにした

■プラスイメージ4項目 上位10社

●地球温暖化防止や省エネに努めている
順位 企業ブランド名
1 トヨタ自動車 54.1
2 ホンダ 51.4
3 日産自動車 47.1
4 パナソニック 45.1
5 シャープ 43.6
6 東京電力 41.9
7 東芝 40.3
8 新日本石油 36.8
9 三洋電機 36.4
10 三菱自動車 35.2
●省資源やリサイクル、廃棄物削減に努めている
順位 企業ブランド名
1 パナソニック 37.9
2 日本コカ・コーラ 34.3
3 キリンビバレッジ 33.9
4 イオン 32.1
5 キリンビール 31.2
6 アサヒ飲料 30.4
サントリー 30.4
8 セブン-イレブン・ジャパン 29.8
9 アサヒビール 29.0
10 日本マクドナルド 28.9

●有害物質の使用削減や排出抑制に努めている
順位 企業ブランド名
1 サントリー 24.4
2 花王 20.9
3 トヨタ自動車 19.8
4 日産自動車 19.7
5 ホンダ 16.7
6 サッポロビール 15.5
7 キリンビール 15.3
8 日立製作所 14.8
9 パナソニック 13.6
10 アサヒ飲料 13.4
●生物多様性や動植物資源の保全、自然保護に努めている
順位 企業ブランド名
1 サントリー 32.0
2 住友林業 22.7
3 アサヒビール 22.0
4 イオン 18.2
5 日本たばこ産業 17.4
6 キリンビール 16.8
7 アサヒ飲料 16.0
8 コスモ石油 15.0
9 サッポロビール 14.9
10 山田養蜂場 14.1

■マイナスイメージ 上位10社

●地球温暖化を進めたり、エネルギーを無駄遣いしたりしている
順位 企業ブランド名
1 トヨタ自動車 14.5
2 日本航空 12.9
3 全日本空輸 12.3
4 新日本石油 11.8
5 ゼネラル・モーターズ 10.3
6 コスモ石油 9.7
7 東京電力 9.2
8 昭和シェル石油 9.1
9 三菱自動車 9.0
10 西濃運輸 8.9

[集計方法] 「この企業の環境活動についてどう思うか」と尋ね、以上のイメージから当てはまると思うものを複数回答可能の条件で選んでもらった。スコアは回答者が各イメージを選んだ比率(%)