ニュースリリース

2011年7月25日

世界のスマートメーター市場規模は2020年に1兆1500億円、中国が2700億円で最大
日経BPクリーンテック研究所が予測

 日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)は2011年7月25日、世界で設置が進められているスマートメーターの市場規模予測を発表しました。これによると、全世界のスマートメーター市場は、2015年に約8700億円、2020年には約1兆1500億円になると見込んでいます。

 環境・エネルギーに関するシンクタンクである日経BPクリーンテック研究所は、スマートシティやスマートハウス/スマートビルなどの市場を分析・予測しています。スマートメーターの市場規模予測に際しては、米国のクリーンテック(環境関連技術)ベンチャーや日本の重工業メーカー、住宅メーカー、世界のITベンダーなど全世界121社を詳細に調査したほか、世界の地域別に世帯数や電力消費量、住宅供給数などを分析しました。

 スマートメーターは、電力使用量を電子式に計測するための装置。通信機能を持ち、電力事業者やホーム・エリア・ネットワーク(HAN)に対し、電力使用データを送信できるほか、内蔵するマイコンにより電力の開通や遮断を遠隔制御できます。消費者に対する電力消費量の“見える化”だけでなく、電力需要抑制やピークシフトといったデマンドレスポンス(需要応答)までを自動化できるなど、スマートグリッド実現に向けた重要な構成要素の一つです。

 今回の予測によると、全世界のスマートメーター市場は、2010年の約3000億円程度が、2015年に約8700億円、2020年には約1兆1500億円に成長します(図)。台数ベースでは、2015年が約1億5000万台、2020年には2億台を超えます。この中で、日本の市場規模は、2010年には数十億円でしたが、東日本大震災に伴う電力不足問題を契機に、2015年に300億円、2020年には400億円へと成長します。

 世界市場の伸びを牽引するのは中国市場で、2020年に約2700億円と世界最大になります。世帯数が多いことに加えて政府が積極的にスマートメーターの設置を進めていることが、その背景にあります。ただし、市場が大きく伸びるのは2015年までで、その後の5年間の伸びはあまり大きくありません。2015年以降は、インドや中東などの新興国が中国に変わって牽引役になります。

 先行する欧州や米国では、市場はほぼ横ばいで推移します。欧州では既に、イタリアやスウェーデンで、ほぼ全戸にスマートメーターが設置されています。しかし、フランスや英国、ドイツでは未設置の地域が多く、2015年に向けては若干の成長が期待されます。欧州全体としては2020年までに80%の設置を目指しています。

 本調査の詳細は、6月30日発行の『世界スマートハウス・ビル総覧』(発行:日経BP社、調査:日経BPクリーンテック研究所)に報告されています。
http://cleantech.nikkeibp.co.jp/report/smarthouse/をご参照ください。


図 世界スマートメーター市場

世界スマートメーター市場


■日経BP社について

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 このリリースに関するお問い合わせは、日経BPクリーンテック研究所(電話03-6811-8873)に、取材のお申し込みは、日経BP社 コーポレート管理室・広報 (電話03-6811-8556)にお願いいたします。

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