ニュースリリース

2011年9月6日

日経BP社「環境ブランド調査2011」
サントリーが初の首位、2位にトヨタ、イオンは3位に躍進
食品・小売の評価が上昇、昨年首位のパナソニックは4位に後退

 日経BP(本社:東京、社長:長田公平)は、9月6日、2011年の「環境ブランド調査」の結果を発表しました。今年で12回目を迎えるこの調査は、日経BP環境経営フォーラムが毎年主要560企業ブランドを対象に、各企業の環境に関する活動が一般の消費者にどう伝わっているかについてインターネットを利用してアンケート調査し、結果を集計・分析しているものです。今回は、2011年5月23日〜6月22日にアンケート調査を実施し、全国の消費者2万2294人から有効回答を得ました。 調査結果の概要をご紹介します。

■環境ブランド指数ランキング上位30位

順位 前年順位 企業ブランド名 スコア(偏差値)
1 (3) サントリー 97.0
2 (2) トヨタ自動車 93.5
3 (9) イオン 88.1
4 (1) パナソニック 87.0
5 (5) シャープ 86.6
6 (8) アサヒビール 81.6
7 (6) 日産自動車 80.9
8 (10) 東芝 80.4
9 (11) 日立製作所 78.3
10 (7) キリンビール 78.1
11 (4) ホンダ 77.6
12 (22) 日本コカ・コーラ 75.4
13 (28) 日本マクドナルド 75.2
14 (26) キヤノン 75.1
15 (16) サッポロビール 74.8
16 (12) 花王 74.0
17 (39) ブリヂストン 73.9
18 (24) パナソニック電工 73.6
19 (47) TOTO 71.4
20 (34) NTTドコモ 70.7
20 (32) セブン-イレブン・ジャパン 70.7
22 (14) アサヒ飲料 70.2
22 (19) キリンビバレッジ 70.2
24 (13) 三洋電機 69.8
25 (20) コスモ石油 69.7
25 (18) 三菱電機 69.7
27 (27) 日本たばこ産業(JT) 69.6
28 (30) ヤマト運輸 69.4
29 (21) マツダ 69.3
29 (42) ローソン 69.3

企業ブランドの形成に強く影響する四つの指標を総合した「環境ブランド指数」を主要指標とする。環境ブランド指数を構成する四つの指標とは、回答者が当該企業の環境情報に触れた度合いである「環境情報接触度」、環境報告書や各種メディアなど環境情報の入手先を集計した「環境コミュニケーション指標」、環境面で当てはまると思うイメージ(15項目)について集計した「環境イメージ指標」、環境活動への評価度合いを集計した「環境評価指標」のスコアは偏差値(平均50)で表記し、全企業ブランド中の位置が分かるようにした

 この調査の主要指標である環境ブランド指数(偏差値で表記)が最も高かったのはサントリーで前回の3位から初の首位となった。環境ブランド指数は前回の92.5から97.0に。2位は前回同様トヨタ自動車。3位にはイオンが前回の9位から躍進。また、前回首位のパナソニックは4位に後退した。今回は、震災の影響もあり、食品・小売の業種など、被災地支援などで企業活動が見えやすい業種の評価が上がり、電力・輸送機器・電機などの業種の評価が下がる傾向が見られた。

 今回、首位となったサントリーは、水源となる森林の保全やリサイクル活動といった持続的な活動が、高く評価された。同社のテレビCMや商品を通じて「環境配慮」「社会貢献」のイメージが根付いてきたとともに、ホームページではゲームやクイズを取り入れながら、環境に対する取り組みをわかりやすく伝える活動を展開し、それが若年層や男性なども含め多くの層に認知されてきたと言える。

 一方で、前回首位のパナソニックは、冷蔵庫、エアコンなど白物家電全体で、「エコナビ」という全社統一コンセプトを使って、引き続き各商品の環境性能を強く訴求したが、家電エコポイントなどの終了もあり、4位に後退。同じ電機のシャープは、昨年同様5位だが、パナソニックとわずか0.4ポイントにまでその差を縮めている。

 トヨタ自動車は燃費性能に優れるエコカーの象徴とも言えるハイブリッドカー「プリウス」効果も一服し、前回同様2位に留まった。そのほか自動車では、前回4位のホンダは11位とベスト10から圏外へ。同社は、昨年、ハイブリッドカー「インサイト」で話題となったが、今年はエコカー減税の廃止のなか、あまり目新しい動きがないために大きく順位を落とした。日産自動車は昨年末に電気自動車「リーフ」を発売したものの、前回の6位から7位へと順位を下げた。

 環境ブランド指数を前回の81.9から88.1へと大きく伸ばし注目されるのが、3位にランクインしたイオンだ。順位も前回の9位からジャンプアップ。同社の環境活動、エコ商品の発売、レジ袋の削減などが、今回の躍進に大きく寄与した。また、駐車場スペースなどでの植樹活動や店舗でのリサイクル活動も評価されている。

 本調査独自の指標である「環境ブランド指数」は、企業ごとに「環境評価」「環境イメージ」「環境情報への接触度合い」などについて尋ねた結果を総合し、順位付けしたもの。その基になる指標の一つ「環境イメージ指標」の傾向は下記の通り。

 プラスイメージの「地球温暖化防止に努めている」では、1位のトヨタ自動車に続き、日産自動車が2位、ホンダが3位に入った。このほか電機、エネルギー関連の企業が上位に並ぶ。「リサイクルに力を入れている」では、ビール・飲料会社がランキング。「生物多様性や動植物資源の保全に努めている」では、サントリーが19.0%と他社を大きく引き離して1位となった。 マイナスイメージの「効率的な資源利用や廃棄物の量・処理法などに課題がある」では、原発事故の影響を受けて東京電力が19.9%と極めて高くなった。マイナスイメージは、業種や業態に対するイメージに反映される傾向が強く、他の電力会社のイメージにも影響しているのが分かる。一方で、マイナス面を改善する努力が伝わると、対照となるプラスイメージの評価が高まり、高い総合評価を獲得する企業もある。プラスイメージの「廃棄物削減に力を入れている」で上位に入った日本マクドナルドや日清食品は、マイナス面を改善してプラスイメージを高めている代表的な例と言える。

■日経BP環境経営フォーラムについて

 日経BP社が、地球環境の保全と企業経営の持続的発展を支援する目的で、2000年に設立した。現在、約170社(2011年8月末時点)の協賛企業・団体と共同で、環境経営に関する研究や調査などの活動に取り組んでいる。
日経BP環境経営フォーラムのホームページ

【本リリースに関するお問い合わせ先】

本調査に関するお問い合わせは、日経BP環境経営フォーラム事務局 電話03-6811-8803にお願いいたします。
広報に関するお問い合わせは、コーポレート管理室・広報 電話03-6811-8556にお願いいたします。

■プラスイメージ4項目 上位10

●地球温暖化防止に努めている

順位 企業ブランド名
1 トヨタ自動車 30.8
2 日産自動車 25.9
3 ホンダ 23.2
4 シャープ 21.6
5 サントリー 21.4
6 JX日鉱日石エネルギー 20.3
7 イオン 19.2
8 日立製作所 19.1
9 コスモ石油 18.5
10 パナソニック 17.6

●リサイクルに力を入れている

順位 企業ブランド名
1 サントリー 28.1
2 イオン 27.7
3 日本コカ・コーラ 25.7
4 NTTドコモ 22.2
5 キヤノン 21.9
6 セイコーエプソン 20.8
7 アサヒビール 20.4
8 キリンビール 19.2
9 パナソニック 19.1
10 サッポロビール 18.2

●廃棄物削減に力を入れている

順位 企業ブランド名
1 サントリー 13.4
2 日本マクドナルド 11.8
3 キヤノン 11.0
4 イオン 10.7
4 日立製作所 10.7
6 パナソニック 10.5
7 キリンビール 10.1
8 トヨタ自動車 9.9
8 日清食品 9.9
10 アサヒビール 9.2

●生物多様性や動植物資源の保全に努めている

順位 企業ブランド名
1 サントリー 19.0
2 山田養蜂場 9.5
3 アサヒビール 9.3
4 住友林業 8.4
5 イオン 7.2
6 キリンビール 6.9
7 サッポロビール 6.7
8 味の素 5.4
9 日立製作所 5.3
10 カゴメ 5.1

■マイナスイメージ 上位10

●効率的な資源利用や廃棄物の量・処理法などに課題がある

順位 企業ブランド名
1 東京電力 19.9
2 セブン-イレブン・ジャパン 9.3
3 日本マクドナルド 9.1
4 NTTドコモ 7.1
5 王子製紙 7.0
6 デル 6.7
7 中国電力 6.0
8 西友 5.8
8 日清食品 5.8
10 ファミリーマート 5.7

「この企業の環境活動についてどう思うか」と尋ね、15のイメージ項目から当てはまると思うものを複数回答で選んでもらった。スコアは回答者が各イメージを選んだ比率(%)

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