ニュースリリース

2012年5月23日

「日々の暮らし」と「万が一」をつなぐ
「第1回 スマートデザイン大賞」を発表
大賞にパナソニックの「いつもの便利×もしもの備え」シリーズ

 経営とデザインをテーマとする専門誌『日経デザイン』(発行:日経BP社)は、「日々の暮らし」と「万が一」をつなぐ新しいデザインを表彰する「第1回 スマートデザイン大賞」を発表しました。大賞に選ばれたのはパナソニックの「いつもの便利×もしもの備え」シリーズです。

 スマートデザインとは、東日本大震災の経験を基に本誌が提唱した新しいデザインコンセプトです。ここでの「デザイン」は、製品の形態や色といった狭義のデザインだけではなく、企画やコンセプト、機能といった広義のデザインまで含めて意味します。

 普段、便利に使っていたモノが災害時に役立たない。万が一を考えて準備していたモノが、いざという時に見つからない──。大震災に直面して、こうした現実に気付かされた人は少なくないでしょう。これは我々がこれまで「日々の暮らし」と「万が一」を分断してデザインを考えてきたことに起因します。これからは、この2つを同時に想定し、製品やサービスのデザインに織り込むことが必要です。

スマートデザインとは

 こうした問題意識から企画したのが、第1回スマートデザイン大賞です。東日本大震災からの学びを風化させることのないように、テーマを「生命と心を救うデザイン」と定め、約80件の製品、サービスから第1次審査、最終審査を経て大賞と部門賞を選出しました。

第1回スマートデザイン大賞 受賞一覧

■大賞

「いつもの便利×もしもの備え」シリーズ (パナソニック)

http://panasonic.jp/anshin/

「いつもの便利×もしもの備え」シリーズ (パナソニック)

概  要: ソーラー発電&充電できるコンパクトライトや、防水でバッテリー駆動可能なワンセグテレビなどを中心とした製品シリーズ
選考理由: 災害時に役立ち、日常の生活でも使えるデザインの製品をシリーズ化し、東日本大震災後、いちはやく提供した。シリーズの「いつもの便利×もしもの備え」というコンセプトが、我々が考えるスマートデザインのあり方にぴたりと合致する。

■部門賞

食べる部門

「温めずにおいしいカレー」 (ハウス食品)

http://housefoods.jp/company/news/news3031.html

「温めずにおいしいカレー」(ハウス食品)

概  要: 植物性油脂を採用し、温めなくてもおいしく食べられるカレー
選考理由: レトルト食品の常識を覆し、温めなくてもおいしいという点で、満足に調理設備を使えない環境でも非常食として重宝する。日常においても、幼い子供や高齢者が火を使わずに安心して調理できる。

住まう部門

「くらしの備え。いつものもしも。」プロモーション (良品計画)

http://www.muji.net/store/campaign/detail/C11081901

「くらしの備え。いつものもしも。」プロモーション (良品計画)

概  要: 良品計画が全国360店舗の「無印良品」で開催した店頭プロモーション
選考理由: 防災への心がけを維持するには、モノ、知識、スキルの3つが大事だという考えから、商品や情報の編集力を駆使し、「日常的に使えて、万が一の備えになるもの」を具体的に紹介。店頭からユーザーに向かって提案した。

知る部門

「OLIVE」 (NOSIGNER)

http://www.olive-for.us/

「OLIVE」 (NOSIGNER)

概  要: 身の周りで手に入れやすいモノを使って、生存や基本的な生活に必要な道具を作る方法を伝えるwebサイトや書籍、活動
選考理由: 被災者の「生命と心を『デザインの力で』救う」ことを目的に、普段はデザインに携わらない人々の知恵を集め、そのアイデアを分かりやすいビジュアルにデザインし、広く伝えた。それらの知恵は万が一の際だけでなく、アウトドアライフなどでも活躍する。

集う部門

「QS72」 (第一建設、GK設計)

http://web.me.com/junkland13/QS72h/QS72.html

「QS72」(第一建設、GK設計)

概  要: ユニット化されたABS 製プレートを折り紙のように折って組み立て、それらを連結させることで、住居や集会場、商業施設、イベント会場などを構成できる
選考理由: 災害時の緊急仮設住宅用モジュールとしてユニット同士を連結できるだけでなく、ドアや窓、カウンターや什器、ディスプレイ機器を設けるなどの加工やカスタマイズにも柔軟に対応できる。日常的にイベントなどでも活躍する。

■奨励賞

「コアラのマーチビスケット<保存缶>」 (ロッテ)

http://www.lotte.co.jp/news/news748.html

「コアラのマーチビスケット<保存缶>」(ロッテ)

概  要: 子供に人気の「コアラのマーチ」を保存用ビスケットとして商品化。:NTTの災害伝言ダイヤル「171 」の使用方法を缶の裏面に表示している。
選考理由: 災害伝言ダイヤルをパッケージデザインに取り入れた点を評価。こうした動きが食品業界全体に広がり、保存缶における標準表示になってほしいという審査員の期待を込めて、当初は予定になかった「奨励賞」に。
【スマートデザインの最終審査員】(敬称略)

妹尾堅一郎(NPO法人 産学連携推進機構 理事長)
田中一雄(GKデザイン機構 代表取締役社長)
徳田祐司(クリエーティブディレクター/アートディレクター)
下川一哉(日経デザイン 編集長)

【日経デザインとは】

 日経デザインは「経営とデザイン」をテーマとする専門誌です。1987年の創刊以来、一貫して「商品やブランドを強くするために、いかに上手にデザインを活用できるか」を取材し、豊富な事例を基にビジネスに役立つ情報を読者にお届けしています。

【お問い合わせ先】

 本リリースに関するお問い合わせは日経デザイン編集部(電話:03-6811-8284)に、取材に関するお問い合わせはコーポレート管理室・広報(電話:03-6811-8556)までお願い致します。

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