ニュースリリース

2012年5月30日

日経ものづくり調査「数字で見る現場」
6割以上の技術者が
「海外の人材と一緒に働いている」

 日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)は2012年5月30日、「グローバル人材の育成」に関して、主に製造業のエンジニア(技術者)を対象に調査し、その結果を発表しました。勤務先の職場に海外人材が働いているか否かを聞いたところ、全体の約6割が「働いている」と回答。海外人材の活用が進んでいる実態が明らかになりました。

 日経BP社の製造業向け雑誌『日経ものづくり』は、「グローバル人材の育成」について調べるため、エンジニアを主として対象にした調査を2012年4月27日〜5月8日に実施しました。回答者が属する主な業種は自動車等輸送用機器メーカー、産業用機器メーカー、機械部品・電子部品メーカー、総合電機・家電メーカーなどです。その結果、下記の状況や認識が明らかになりました。

  • 「あなたの職場で海外の人材が働いているか」と聞いたところ、60.7%が「働いている」と回答(図1)。職種別では、「調達・購買」(83.3%)、「ITシステムの企画・構築」(76.9%)、「研究・開発」(75.2%)などが多かった。「製造・工場」は全体を下回る59.4%だった。
  • グローバル対応が必須とされる現在において、人材面での施策として「グローバル化に対応するためには、国内人材の育成と海外人材の雇用のどちらが急務だと思うか」と聞いたところ「国内人材を育成する(ことが急務)」との回答が41.6%で、「海外人材を雇用する(ことが急務)」の15.6%を大幅に上回った。ただし、「どちらも急務」との回答も40.4%に上った(図2)
  • 上記設問で「国内人材育成」を選択した回答者に対してその理由を聞いたところ、「コミュニケーションの壁がないので技術やノウハウを伝えやすい」(45.0%)が最も多くの回答を集めた。次いで「品質に対する意識が高い」(35.3%)、「『あうんの呼吸』を理解している」(32.4%)が続いた(図3)
  • 「グローバル化に対応するため、国内の人材が身に付けるべきスキルは何だと思うか」を聞いたところ、「グローバルなコミュニケーション能力」(76.5%)、「グローバルな物の見方や考え方」(64.7%)に続いて「自ら考えて行動する力」(62.6%)、「臨機応変な対応力」(54.2%)が回答の上位に入った。裏を返せば、これらの点で国内人材への不満があるものと考えられる(図4)

図1 あなたの職場で海外の人材が働いているか(単一回答)

図1 あなたの職場で海外の人材が働いているか(単一回答)

図2 グローバル化に対応するためには、国内人材の育成と海外人材の雇用のどちらが急務だと思うか(単一回答)

グローバル化に対応するためには、国内人材の育成と海外人材の雇用のどちらが急務だと思うか(単一回答)

図3 国内人材を育成した方が良いと思う理由は何か(複数回答)

図3 国内人材を育成した方が良いと思う理由は何か(複数回答)

図4 グローバル化に対応するため、国内の人材が身に付けるべきスキルは何だと思うか(複数回答)

グローバル化に対応するため、国内の人材が身に付けるべきスキルは何だと思うか(複数回答)

 本調査は、製造業の実態を経営者の目線だけではなく、現場の目線からも明らかにしようという狙いで実施しているものです。「製造現場における派遣の実態」「トヨタ自動車の品質問題が示唆する日本製造業の課題」「円高が生産や調達に及ぼす影響」「グローバル化の障壁」「震災の影響と復興への動き」「日本の生産技術」「環太平洋経済連携協定(TPP)の影響」など、これまでに約80のテーマについて調査し、現場の危機感や認識を定量化してきました。今回はニュース配信サービス「日経ものづくりNEWS」の登録者を対象に、アンケート用URLを告知する方法によってWebサイト上でアンケートを実施、572の回答を得ました。調査結果の詳細は、日経ものづくり6月号(6月1日発行)に掲載する予定です。次回の調査テーマは「海外への技術流出」の予定です。

日経ものづくりについて

 「日経ものづくり」は、日本の競争力の源泉であるものづくり力を強化するために、製造業が抱える課題の解決と技術革新に関する情報を総合的に提供する情報誌です。入念な取材をもとに、詳細なデー タを加え独自の視点から執筆した記事を掲載しています。対象とする技術は幅広く、機械や電子、ソフトウエアにも及びます。また工作機械、製造のためのITツールなど現場で利用する技術・製品の動向もウオッチします。

【お問い合わせ先】

 このアンケートに関するお問い合わせは、日経BP社 日経ものづくり編集部 電話03-6811-8131にお願いいたします。
 取材のお申し込みは、日経BP社 コーポレート管理室・広報 電話03-6811-8556にお願いいたします。

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